年を取ると外反母趾がひどくなってきて、手術をする人が増えて来るね。
特に女性に多い。みんなは何故か分かるかね?
実は、外反母趾と偏平足はセット。
これを知らない大先生が多い。
なので、親指の曲がった部分を削って骨を修正する手術をしてしまう。
手術すれば手っ取り早くまっすぐにはなるのは当然。
でも、また再発して来る。
偏平足とセットだと言うことを知らないと、外反母趾は永遠に治らない。
外反母趾用サポーターが、親指の付根だけを矯正しようという目的で親指関節を包み込む形状をしてるけど、これであまり芳しくないのは、そういう理由。
親指の付けの関節だけの問題じゃないと言うことね。
こないだ来られた女性は50代前半だったけど、そのくらいの年齢からどんどん悪化して来る。
閉経後の骨の弱化が原因と言うのも一つあるね。
でも、骨は弱っても外反母趾にはならない人も多いでしょう?
これはね、歩く時の足の形状が正しいから。親指に力があるからなの。
歩行姿勢は、背骨の形だけでなく、足の形状も見ること。
親指にチカラ入らない人が外反母趾になるってことね。
患者さんは院に上がってくると、靴は脱ぐから、これを見落としがち。
しかも先生に見せるときは足を浮かして見せるから、土踏まずはアーチを描いてるから偏平足が原因とは気づかないのね。
でも、立たせるとすぐに分かる。
土踏まずがほぼ無くなるからね。
では説明しよう。
土踏まずのアーチが下がると、その分足の長さはどうなるか?
長くなるね?23㎝の足が24㎝になるわけ。
すると、その先端には靴の布生地があるから、靴の形状に沿って親指は内側に曲げられて、中指側に向かってしまうわけ。
それを歩く度に親指を内側に向け続けられると段々親指が内側に曲がるのが外反母趾。
だから、先が尖った靴は履かないように言われるわけ。
でも、そうではなく、正しく歩ければ先が尖ってる靴は履いても外反母趾にはならない。
要は、親指が体重をしっかりと支える力がない訳だから、靴の形状に負けない親指の力を付ければ外反母趾にはならないの。
歩く度に親指に力を入れて、内向きにかかる力に耐えること。
すると、土踏まずも低下しないから23㎝の足のサイズのまま歩けるわけね。体重がかかるたびに24㎝に長く伸びないように歩くこと。
まだ、外反母趾になってない人はこれを意識してくださいね。
もうすでになってしまった人は、これ以上悪化させないように、一歩でも意識をもって、「親指の力!土踏まず!偏平足にしない!」と心に留めて歩いてください。
すると、外反母趾は防げますからね!