今日の話はスポーツ傷害アドバイザーの人は、診断のコツを書いてるから、マスターしといてくださいね。
疲労骨折で痛いと病院で診断された子が、実は全然違って、その見抜き方を書いてます。
最初歩けなかった子が、すぐに走れるようになって動画送ってきてくれました。最後に載せてます。
↓↓
5年生のバスケボーイがやってきました。
6年生に混じってレギュラーとのこと。
センスがいいそうで、将来はNBA選手になりたいとのこと。
その子が試合中に転倒して、太ももを痛めたといいます。
痛みを我慢して、2試合目も出場した結果、その後から歩くのもままならなくなり病院へ。
診断の結果は、「太ももの骨が疲労骨折しています!」
慌てたのはご両親!
「ほら、レントゲンを見てください。色が黒く映っています。エコー画像では、この部分が分厚く膨らんでいます。これは、疲労骨折ですね。」
疲労骨折とは、ポッキリ折れるものだけを言いません。
この場合は、骨膜が浮いてたんですね。骨膜が剝がれて欠片がレントゲンに映るのも、疲労骨折と診断されます。
そこに水が溜まったり炎症が起きると黒く映ります。
「治療は、治るまで安静です!2~3か月。」
「に!2~3か月????」
夏の今から秋に向けて試合がたくさんあります。試合に出れないとなるとレギュラー落ち確定です!まだ5年生だからいいようなものの、6年生だったらもうアウト。まあ、中学生もありますが。
中学3年だったら、特待がかかってる子であれば完全アウトですね。強い高校には行けなくなる。
「次回精密検査するので、また来てください。」
ということで、ご両親は周囲の方に相談されて、うちに来院してこられました。
「太ももが疲労骨折?あり得んですよ。聞いたことない。」
「病院でも言われてました。けど、色が変わって映ってるから間違いはないと。」
「ちょっと見せてください。」
とスマホを見せていただくと…。
「あぁ~、これ。これを疲労骨折だと。まあそう診断するしかないな。確かに骨の真ん中部分だけ色は黒くなってますね。で、これが痛みの原因だといわれたんですね?」
「そうです。で、この子、今も片足引きずってここまで歩くのもやっとで。」
「そうやね。痛そうに歩いてきたね。どこが痛い?」
「ここが・・・・・。」
「ふんふん、そこか。」
「ちょっと歩いてみて。痛い?」
片足引きずって歩きます。
「じゃ、足踏みして太もも大きく上げてみて。」
痛くて上がりません。
「じゃ、座って、先生が足の力を診るから、太もも上げて力入れてごらん。」
クニャ・・・・。全然力が入りません。
「押してみてモミモミして。痛い?」
「うん。痛い。」
「膝の骨をトントンしてみて。痛い?」
「痛くない。」
「あ、痛くないんだ?じゃ、先生がちょっと触るよ。これくらい押したら痛い?」
「痛い。」
「じゃ、もうちょっと強く押すよ。はい、これくらいは?」
「痛くない。」
「!」
「あ~、お母さん、これ、骨じゃないよ。」
「え?え?骨じゃないんですか?」
「うん。これはね、骨の痛み方じゃない。すぐ治るよ。2か月もかからんよ。」
「ホントですか???よかったねぇ~♪」
「これはな、ボクが自分で治せるぞ。いいか?」
と言って、治し方を教えました。
コメント