終末糖化産物(AGEs)は、体内のタンパク質や脂質に糖が結合してできる有害な物質です。
高血糖や酸化ストレス、加齢などの影響で生成が加速し、体内に蓄積してしまいます。
AGEsができる過程は、
①まず糖とタンパク質が結びついて「シッフ塩基」を形成
②次にそれが安定した「アマドリ化合物」に変化。(アマドリ化合物は体内で比較的分解しやすい)
③その後さらに酸化や脱水反応を経て「AGEs終末糖化産物」という非常に安定した物質になる。
AGEsは分解されにくく、特にコラーゲンなどの長寿命タンパク質に付着して組織の硬化や劣化を引き起こします。
AGEsが体内に蓄積すると、皮膚の弾力が失われて「しわやたるみ」ができやすくなり、血管では動脈硬化が進行しやすくなります。
さらにAGEsは細胞表面にある受容体「RAGE」と結合することで、炎症を促進するサイトカインや活性酸素を増やし、慢性的な炎症状態を作り出します。
これが糖尿病の合併症やアルツハイマー病、さらにはがんの発症リスクにもつながることがわかっています。
甘いものを食べない人がいつまでも若い理由です。
吉永小百合さん{80}が好例です。何よりもチョコレートが大好きな小百合さんは、誕生日にひとかけらだけ頂き、それが人生一番の楽しみの日だそうです。いつまでも若いはず。
糖尿のHbA1cの検査もヘモグロビンが糖化している指標です。赤血球の寿命は120日しかないので、HbA1cが数値が高いということは、120日以上ずっと糖化し続けているということす。
5.5%以下は正常。6.0以上は糖尿予備軍、6.5以上は糖尿病の診断基準。
全ヘモグロビンのうち6.5%が糖化しているということ。
糖を抜くとドンドン数値は正常に近づきます。
糖は美味しいけど危険です。
AGEsの生成を抑えるためには、まず食生活や調理法の見直しが大切です。
AGEsは特に高温での調理、たとえば揚げ物や焼き物などの乾燥した熱調理で多く作られます。
逆に、煮るや蒸すといった調理法ではAGEsの生成が少なくなります。
また、酢やレモンなどの酸性調味料を使うことでAGEsの形成を抑制できることもわかっています。
食品中に含まれる特定の成分もAGEsの生成や影響を抑えるのに役立ちます。
例えば、ビタミンB群やαリポ酸、カルノシンといった抗糖化作用や抗酸化作用を持つ成分は、AGEsの生成を抑えたり、すでにできたAGEsのダメージを軽減したりする効果が期待されています。
発酵食品や食物繊維を多く含む食品は、腸内細菌の働きを助け、AGEsの分解や排出を促進する可能性もあります。
スイーツ、砂糖を使う調理や麺パンや揚げ物焼き物を減らし、蒸す煮ると野菜と発酵食品を増やすことで糖化を防げます。
さらに、医療分野ではAGEsの生成を抑える薬剤や、AGEs受容体であるRAGEの活性を阻害する治療法の研究も進んでいます。
こうした治療法が確立すれば、糖尿病や加齢に伴うさまざまな慢性疾患の予防や治療に役立つと考えられています。
サプリメントでアマドリ化合物を分解できることもわかっています。
このように、AGEsは体の老化や病気の原因となる重要な因子ですが、生活習慣の改善や栄養管理によってその蓄積を抑えることができます。
高温調理を控え、抗糖化作用のある食品を取り入れ、適度な運動や血糖コントロールを心がけることで、健康寿命の延伸につなげることができるでしょう。