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治療法にホメオパシーというのがありましたが

昔18世紀末ごろ、ホメオパシーという治療法がドイツから始まりヨーロッパに広まりました。日本でも近年までやってた人がいましたね。

病気の人に対して、ホメオパシーの専門家と称する人が、原因物質を100倍に希釈したものをさらに100倍に薄め、またさらに100倍に薄め、それをさらにまた100倍に薄め・・・・、なんと30回も繰り返して、レメディという「薬のようなもの」を作り砂糖に混ぜて飲むとか。

これを飲めば、体がエネルギーを感知して原因物質に対して抵抗力を養うことができて病気が治っていくとか言ってましたね。

もっともらしいウソですね。オカルト医療。似非医療です。

それで治った人もいるそうですがそれは、今ではプラセボだったということが分かってます。

病は気から!で治るレベルの人はこれがいいかも。プラセボで治るのでも病人にはいいもんね。治ればなんだっていいんだからね。

そのレメディの原料というのが様々で、トリカブト、玉ねぎ、カモミールなどの植物、牡蠣の殻、海塩、石英などの鉱物、イカ墨、蛇の毒、ミツバチの毒、タランチュラの毒などの動物、他にも甲状腺組織や細菌などいろいろなものを利用するようです。

100倍を30回も薄めると、1兆分の1どころの薄まり方ではありません。分子は1個も残ってないそうです。しかし、彼らは、「エネルギーだけを残すんです!」というそうです。

エネルギー? 残存エネルギーって何?

エネルギーが何かさえ分からないのに、それが残存してるかを測定することはできないのに、よくもまあ病人に投与するものです。

病人の足元を見たような治療まがい方法ですね。

これがなんと、19世紀のロンドンでコレラが流行った時に、名声を得たときがあったらしいね。

それはホメオパシーを行ってる病院は、一般病院よりも死亡率が半分だったということから。

一般病院では、84%も亡くなっていたコレラ感染者が、この病院では47%しか亡くならなかったらしい。

それで、「ホメオパシーはスゴイ効果だ!」と勘違いした人が続出して、「なんで治るかよくわからないけど治るんなら取り入れよう!」という人が続出したとか。

その病院が、死亡率が低かった理由が後で解明されたんですけど、それは、その当時、ホメオパシーは最先端治療と称して、かなりの高額治療費を取っていたらしく、その病院はお金持ちしかこれなかったわけ。

お金持ち相手だから、その病院では、栄養に富んだ食事を提供し、衛生的で水も安全であり、全体的に患者の世話をよくしてくれる場所でもあったので、患者の生存率は高くなったというのが実のところであったらしいね。

当時は、医療も完璧でなく、祈祷なども病気を治す手段の一つと思われるような時代だから、最先端だと認識されてしまって、こんなものが市民権を得てしまうことになり、それでもっともらしい教育が始まって、それを受講した人は、洗脳されてしまった。

2010年に日本医師会は、治療の場からこれを排除するように声明を出したもんね。こういうものを信じて手遅れになった人がいるから。

昔うちにも何人か、そういう治療を受けたけど全く治らないからこちらに来ましたという人がいましたが、皆さんそろって、「だまされた!」と言われてましたね。ま、そりゃそうだ。

もっともらしいウソをつく人はいつの時代にもいます。それにまんまと騙される人もいつの時代にもいます。

そうならないように、真実を見抜く目を養っとかないといけませんね。

まだまだ最近でも、「波動を転写する器械」とか「脳波で体中の病気が細部までわかる器械」などといってそれを信じてる人がいますが、注意してね。ホメオパシーと何ら変わりないので。

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