79歳男性が、五十肩で腕を上げるとある角度で痛いと言われてご来院。
病院では、五十肩という診断されて、3か月ほったらかしてれば治るといわれたのに、一向に治る気配がないとのこと。
「五十肩ですね。はいはい、やることは簡単ですよ。」
と治し方を教えたけど、
「う~~ん・・・・・。」
「あれ?変化ないですか?」
「いや、ちょっとは楽になった気はするばってんが・・・・。」
博多弁でよく聞く「ばってん」はこう使います(笑)。「ですけど」という意味合い。
例えば、
「ですけど、あなたは、そう言うことをおっしゃいますけど、それはちょっと違うんじゃないですかね?」
という言い回しがあったとしたら、博多では、
「ばってんがあんたくさ、そげんなこと言うばってんが、そりゃちょっと違うっちゃなかとね?」
という言い方になります(笑)。
「ちょっとじゃダメです。かなり楽になるはず。」
「ほんならもうちょっとやってみますけん。」
・・・・・・・・・・。
「どうですか?」
「う~~~ん。やっぱこの角度だけが痛かですねぇ。」
「ほんとに五十肩ですか?」
「そう言われたばってんが・・・・。」
「じゃ、きちんと腕を挙げてみてください。」
「痛っ。でもこの角度を通り過ぎれば、ほら、上がるとですよ。」
「あぁ~~、これ!この上がり方は、いわゆる五十肩ではないですよ。」
「違うとですか?」
「まぁ、50歳を超えて肩が痛い人はなんもかんも五十肩と言われるので、そのせいですかね。」
「もうかな~~り長かとですよね。治るでっしょうか?」
「すぐ治るでっしょうや(笑)。」
博多弁のおじいちゃんは、「でっしょうか?」と小さな「っ」が入るのです(笑)。
「これの原因はですね、肩ではなくって、ここですよ。」
「あいたっ!」
「ほら、この痛みですよ。肩挙げてみてください。どうでっしょうか?」
「おろろ?今は痛くなかばい!!なんで?先生は肩には触っとらんとに。」
「でも、ここが痛かでしょ?」
「痛かぁ~。イタタタタタタタタタタ。」
「はい、腕上げてみてください。」
「おろろろろろ??!!痛くなかですばい!!」
「これが原因でしたね。私もいわゆる五十肩ならこっちだったので、最初はいつも通りでいいかなと思ったんですけど、違いましたね。
これはなかなか治らんですよ。自分できちんと治さないと。これ続けたら大丈夫でしょうや。」
「ほほぉ~、よかこと聞いたばい。先生、ありがと!さすが神の手やねぇ。」
私も五十肩と言われて、いつもの治し方を教えたら、効果がないのでした。
なので、再度きちんと腕を動かして見せてもらったわけです。
患者さんの言葉を鵜呑みにしてはいけませんね(笑)。
先日も、脊柱管狭窄症と病院で言われたという人が、股関節の筋肉調整だけで治って、脊柱管は全然関係なかった女性がいました。
さて、この方はいとも簡単に治ってしまったわけですが、その方法を下記に。
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