先日、バスケの公式審判員の方から電話が来ました。
「高校生が、足首の手術をした方がいいと言われて手術したんですけど、4カ月経っても痛みが取れず、再検査で悪化してると言われたらしいんです。どうすればいいですか?」
と言ったことです。これだけではさっぱりわかりませんから色々聞きましたが、本人ではないし、多分保護者の方から聞かれたんだろうと思いますが、なぜ手術したのかさえもよくわかりません。
「足首の手術って、なぜ?」
「私もよく分からないんですけど、捻挫で病院行ったら、靭帯が緩んでるから手術で固定した方がいいと言われたらしいんですよね。」
「捻挫で手術?靭帯が切れたから再建手術ではなく、緩いから固定する手術?なぜそんなことしたんだろ?」
「分かりませんけど、6カ月でバスケ復帰できると言われたのに、4カ月経っても治るどころか悪化してるそうなんですよね。骨の中が炎症を起こしてしまってるらしくて。」
「そりゃ痛かろう。可哀そうに。そんなの手術せんでもよかったと思うけど。」
「私もすぐに先生のところにけばいいのにと思いましたけど、今日相談されたんで。治せますか?」
「分からんなぁ~。手術で切ってるから、元の組織ではなくなってるからなぁ。」
「切ったんじゃなくて、内視鏡らしいんです。」
「内視鏡で固定術???ますますわからん。何か新しい術式を考慮中だったんかな?
それは、手術が良くなかったわけだろうから、その先生に責任取ってもらう方がいいと思うぞ。
手術失敗なら弁護士さんの出番も考えないと。まずは他の病院に行って、意見を聞いた方がいいな。」
「なるほど!そうですよね。手術で骨が炎症したわけですからね。伝えます!」
捻挫ごときで何故そんな手術をしたんでしょうか?私は不思議です。足首の靭帯が切れてる子でも、バスケできるようになるのに。今までに何人も復帰させました。
膝の靭帯が切れても柔道できるようになるんですから。それでメダルを取った選手もたくさんいます。
その先生は手術の経験増やしたかったんでしょうかねぇ?
靭帯断裂は確かに痛いですが、安定すると痛みは消えますから、そう恐れなくていいんです。
足首は特に!
手術は、大工工事と同じなので、体内を大工工事すると何かが元通りではなくなってしまうから、用心が必要です。
セカンドオピニオンを受けることですね。本当に手術が必要かどうか?他に治る方法はないのか?命に係わる緊急性がある時はもちろんすぐにですけど、こういう手術はよくよく考えてくださいね。
私に聞いてもらってもかまいませんからね。
この選手が6か月後にバスケ復帰できることを祈ります。